社内データ共有の手段としてNASを導入する企業が増えています。
一般的なファイルサーバに比べて低コストで導入できるだけでなく、基本的なセキュリティ機能も標準装備しているのが魅力です。
ただし、NASが故障してしまったときのデータ保全のしかたをあらかじめ考えておく必要があります。
今回の記事では、突然の故障に備えてNASのデータをバックアップする方法について解説します。
Contents
NASが故障したときのためにバックアップの重要性を知ろう
NASをRAID1やRAID5、RAID6で構成するだけでは、データ障害の対策ができていると安心することはできません。
ミラーリングされていれば、HDDが1つ壊れた程度なら機能維持や再構築は確かに可能です。
しかし、NASそのものが物理的に壊れたり、なくなったりしてしまったらデータも丸ごとなくなってしまいます。
例えば、地震や火事、水害などによる損傷や、盗難などには対応できないということです。
データの保管場所を複数にし、1つの機器が機能停止しても別の機器から情報を取り出せるようにするのがバックアップの意義です。
ヒューマンエラーやコンピュータウイルスでもデータの消失がありえますが、これらは一応の対策がとれます。
一方、ハードウェアの故障は予測が難しく、機材の寿命を意図的に伸ばすのも不可能です。
特にストレージとなるHDDは、3年以上使用すると故障率が上がっていくので、いずれにせよバックアップを取ってデータの移し替えを行わなくてはなりません。
もし、バックアップを取らないまま物理障害などが発生したら、データ復旧もできないケースも発生します。
専門業者に依頼することになれば高額な料金がかかりますし、必ず復元に成功するとは限りません。また、データ復旧に成功したとしても、それまで業務を停止する損失のほうが、バックアップにかかるコストを上回ってしまうでしょう。
NASをバックアップする方法1「HDDにバックアップ」
NASのバックアップ先として、最も簡単でコストがかからないのは外付けHDDです。
本来の用途としては、パソコンの空き容量が足りない時の補助記憶装置です。
パソコン買い替え時にデータ移行をする際にも、一時的な保存先として役に立ちます。
外付けHDDは種類も豊富で大容量のものもあり、家電量販店などですぐに購入できるのもメリットです。
NASのHDDと同じか、それ以上の容量のものを導入すれば、データをすべてコピーするだけで簡単にバックアップができます。
電源を常時つけていなければ、ランニングコストもほとんどかかりません。
デメリットとしては、外付けHDDにもNASのHDD同様に寿命があることです。
バックアップ側が壊れては本末転倒なので、定期的に買い換える必要があります。
また、USBなどで直接つなぐ必要があって置き場所が限られますし、結局はNASの近くで運用するため災害や盗難からはデータを守れない可能性が高いです。
NASをバックアップする方法2「NASにバックアップ」
「NASをNASにバックアップする」というと奇妙に聞こえるかもしれませんが、機器ごとコピーを作ると考えれば理にかなっています。
1台がトラブルで使用不可になっても、もう1台のNASをそのまま運用できるのが大きな強みです。
2台分のNASを構築するのでコストは倍になりますが、データの保守性は非常に高くなります。
ただし、2台とも同じ部屋、あるいは同じ建物内で使用してしまうと、災害などではデータを守れません。
その対策には、専用線やVPNを利用してバックアップ側のNASを遠隔地に設置する方法があります。
技術面やコスト面のハードルが高くはなりますが、万全に近いデータ保守を実現できるはずです。
NASをバックアップする方法3「クラウドストレージにバックアップ」
インターネットを経由すれば端末を問わずにアクセスできるのがクラウドストレージです。
無料プランでの運用も可能ですがデータ容量が小さいため、法人利用なら月額プランで活用するのが無難です。
NASのデータをそのままクラウドへコピーするだけでバックアップが完了します。
さらにNASとクラウドで同期をとれば、常に最新の状態で自動的にバックアップされます。
クラウドのストレージ本体はサービス提供者が用意するのでNASとは離れた場所に存在し、災害や盗難で両方が同時に失われる可能性はまずありません。
メンテナンスや買い替えなども考えなくて済みます。
クラウドストレージにバックアップすれば、インターネットに接続するだけでNASのデータにいつでもどこでもアクセス可能です。
しかし、クラウドは利便性が高い反面、不正アクセスや情報漏洩の危険があります。
また、契約するプランによっては他の方法より運用コストがかさむ場合もあるため、利用の仕方は熟慮したほうがよいでしょう。
バックアップするデータを選定して、容量の小さい安価なプランで料金を抑える方法も考えられます。
NASとクラウドを併用してバックアップする
RAIDで組まれたNASであっても、故障の際にデータを安全に守れるとは限りません。
NASを運用する際は何らかの方法でバックアップすることが必要です。
では、最も効果的にバックアップをおこなう方法は何でしょうか。
データをより確実に守る基準として「3-2-1ルール」があります。
・データはコピーして3つ持つ
・2種類のメディアでバックアップする
・バックアップの1つは異なる場所に保管する
という極めて厳格なものです。
「Dual GUARDIAN+R」は、QNAP社製NASを採用したGUARDIAN+Rを離れた2拠点に設置し、さらにクラウドサービス「TENMA」でのバックアップもおこなうという「3-2-1ルール」を実現します。
バックアップの安全性と確実性を追求するなら、「Dual GUARDIAN+R」の導入を検討してみてはどうでしょうか。
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