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正しくバックアップしてますか?
情報化社会と呼ばれ、もうどれほど経つでしょうか。
今やほとんどの人が所有し、毎日のように使う電子機器。
デスクトップパソコンから始まり、ラップトップ、外付けHDD、NAS、サーバ… 電子化された重要な情報が、私達の生活を取り巻いています。
スマホやデジカメに使用しているSDカードやCFカードにも、たくさんの情報が入っています。
ところで皆さま、使用しているデータのバックアップは万全でしょうか?
紙のデータとは違い、電子データはちょっとした手違いで消えてしまいます。
だからこそ、バックアップは重要なのです。
一口にバックアップと言っても、様々な種類があり、それぞれに特性・メリットがあります。
自分に適したバックアップを見つけてください。
バックアップの設定
バックアップの取り方には、「手動バックアップ」と「自動バックアップ」があります。
「手動バックアップ」は必要とするデータのみ、自分のタイミングで行うことができます。
しかし、一方で、忘れてしまい、長期間バックアップがされていなかったなど、漏れが発生するリスクがあり、非常に危険です。
「自動バックアップ」は決まった場所に、決まった時間に自動でバックアップを取ることができ、バックアップ漏れが発生することはありません。
忘れずにバックアップを行うためにも、今回は自動バックアップについてご紹介します。
自動バックアップにも様々な種類があり、それぞれに特性・メリットがあります。
自分に適したバックアップを見つけてください。
バックアップの種類
バックアップは用途や手法によって様々なものが存在します。
これから、5つのバックアップ手法をご案内するので、是非参考にしてください!
②差分バックアップ
③増分バックアップ
④イメージングバックアップ
⑤世代管理バックアップ
では、順番に説明していきます。
①フルバックアップ
「フルバックアップ」は、別名「完全バックアップ」と呼びます。
バックアップを実施する際、すべてのファイルをそのままコピーしていく管理体制です。
これは、定期的なバックアップ手法としては、現実的でありません。
なぜなら、毎日バックアップを取得する管理体制と仮定すると
前日に取得しているバックアップ済みのデータも含めて
毎回、すべてのデータを取得していくことになります。
このバックアップ体制を続けていくと当然ながら
バックアップメディアの余裕はすぐに無くなってしまいます。
しかし「増分バックアップ」および「差分バックアップ」の際には
「一番最初に行う」バックアップとして、重要な意味を持ちます。
②差分バックアップ
差分バックアップとは、初期バックアップ(フルバックアップ)と比べて、
変更した部分をその都度保存する方法です。
例えば初期バックアップから増えた【A】というデータをまず保存します。
その数日後、新しくデータが追加・更新された場合、
【A】も含めた【B】というバックアップデータを保存します。
このように、差分バックアップとは初期バックアップとの「差」をすべてバックアップしていく方法です。
注意点として、バックアップデータの量は次第に増えていきますので、定期的な整理が必要です。
ただし、過去のバックアップデータがなくなっても、以降のバックアップデータには影響を及ぼしません。
③増分バックアップ
増分バックアップとは、前回から増加した分のみをバックアップする方法です。
先ほどの例でいえば【A】というバックアップデータを保存してから、
次回は【B】という増加分だけのバックアップデータのみを保存します。
このように、増分のみをバックアップするので保存するデータに無駄がありません。
メリットとしては、差分バックアップに比べてバックアップデータの量が削減できます。
ただし、ある時点のバックアップデータが欠損してしまうと、
それ以降のバックアップデータにも影響が及びます。
④イメージングバックアップ
イメージングバックアップは、バックアップしたいデータに圧縮をかけることができます。
つまり、フルバックアップよりも使用容量がとても少なくできます。
イメージングバックアップを取得する際には通常、特殊ソフトウェアを利用します。
また、バックアップとは、エクセルデータやワードデータのファイルそのものを
保存するだけではありません。
OSの状態そのものを保存するケースがあります。
イメージングバックアップは、OSの設定情報、状態そのものについても、
丸ごとそっくりそのままバックアップを取る場合に有効な手法です。
⑤世代管理バックアップ
イメージングバックアップを発展させたのが、世代管理バックアップです。
OSをアップデートした際に、以前まで使用していたソフトウェアが使えなくなってしまった…
そういった経験は誰しもあると思います。
そこで、こちらの世代管理という機能を使うことで、アップデート以前の状態に戻すことが可能です。
世代管理は、以前使用していた環境・ファイルそのものを「ある時点の状態」に戻すため、
世代ごとにイメージングバックアップとして保持することができます。
イメージ図にある例では、3世代までイメージングバックアップを保持しています。
3世代以上のバックアップを保持しようとすると、自動的に古い世代のデータを削除します。
世代管理は、バックアップ取得した過去の状況まで元に戻すことが可能であり、大変便利な機能です。
バックアップ種類一覧
改めて①~⑤のバックアップ手法についての特徴をまとめます。
初期のバックアップとして必要。 容量が多くなるため、毎回続けていくことは現実的ではない。
②差分バックアップ
・メリット
過去のバックアップデータが無くなっても、 以降のバックアップデータに影響が無い
・デメリット
増分バックアップより保存容量が多くなるため、定期的な整理が必要
③増分バックアップ
・メリット
保存容量に無駄が無く、最小限でバックアップできる
・デメリット
ある時点でのバックアップデータが欠損すると、 それ以降のデータにも影響する
④イメージングバックアップ
OSの状態そのもののバックアップを取ることが可能
⑤世代管理バックアップ
ある時点の状態に戻すことが可能しかし、いざ緊急事態が発生してバックアップを戻そうとしても、 ソフトウェアを使用するにはITインフラの専門知識が必要となります。ソフトウェアの扱いを間違ってしまうと、正しくバックアップが取得できない、 データを元に戻せないリスクが発生してしまうので、大変注意が必要です!
データを守る バックアップの基本 3-2-1ルール
今まではバックアップの設定、種類を説明しました。
しかし、実装されていなければ意味がありません。
データのバックアップには「3-2-1ルール」があります。
「3-2-1ルール」とは、大切なデータを消失のリスクから守るために知っておきたい鉄則です。
オリジナルの元データとは別に、バックアップを2つとります。 バックアップがひとつだと、元データとともにバックアップが消失してしまうリスクがあるため、3重にしておくのが安心です。 また、万が一のファイル破損の対策にもなります。
②2種類以上の機器にデータを保存する
常用する機器とは別に、バックアップとして、異なる種類の機器を使いましょう。例えば、同時期に購入した同じメーカー・型番の外付けHDDをバックアップに利用していた場合、経年劣化等により、同時にクラッシュしてしまう・・・
という悲劇も免れません。
NASと外付けHDDなどのように異なる2種類以上の機器で保存し、安全に管理しましょう。
③バックアップの1つは遠隔地で保存する
さらには保存機器を置く場所も、1つは遠隔地にしておくことが望ましいです。
一か所にバックアップをまとめていると、地震や火事などの災害発生時に備えることができません。
事務所と自宅、会社の別支店といったように、場所を離しておきましょう。
また1つはクラウド(オンラインストレージ)上にデータを置くのもおすすめです。
オンラインとオフライン、両方でバックアップをとっておけば有事の際も安心できますね。
「3-2-1」ルールに沿った バックアップシステム導入実績
・ご依頼主:福岡県 法人様 建設業
・ご要望:安全なデータ運用、バックアップ体制構築
・導入機材:GUARDIAN+R「ENTRY-1」モデル HDD3TB×2、クラウドTENMA450GB
・依頼先:株式会社リプラス 福岡支店
導入のきっかけ・目的
業務で使用している、購入して約6年が経過したNAS機器にアクセスできないという障害が起きました。
機器にはCADやPDF・写真などの多くの重要なデータが保存されていました。
事務所には最近購入されたA社製NASが設置されていました。 その機器は、データ共有として使用され、バックアップの設定はされていませんでした。
バックアップ導入・設定
・QNAP社製NASにWD RED HDDを搭載した当社『GUARDIAN+R』 (ENTRY-1モデル 3TB×2台)
・当社が提供している『クラウドストレージTENMA』 (450GB)
・お客様の所に設置されていたA社製NAS(1TB×2台)
今回は下記のようにデータの保存体制を整えました。
①『GUARDIAN+R』をメイン機器として使用
②各PCから『GUARDIAN+R』へアクセス設定
③『GUARDIAN+R』から「A社製NAS」へ自動バックアップ
④『GUARDIAN+R』から『クラウドストレージTENMA』へ自動バックアップ
スタッフ所感
故障したNAS機器には、長年蓄積したデータがあり、バックアップもありませんでした。 そのため、業務にも支障が出て大変お困りでした。
故障した機器のデータ復旧をしたうえで、2度とデータを失わないためにも
「3-2-1」ルールに則ったバックアップ体制を提案しました。
2種類以上の機器を使う(GUARDIAN+R・A社製NAS)
1つは遠隔地で保存(クラウドストレージTENMA)
※下記図参照
このように、「3-2-1ルール」によるバックアップは、ひとつの機器が壊れても、別の機器媒体があるため、データを消失することがありません。
バックアップに関するお困りの際はリプラスへ!
いかがでしょうか。
バックアップには様々な手法があることが良くお分かりになったかと思います。 改めて、皆さまにお伺いします。 使用しているデータのバックアップは万全でしょうか?
弊社ではお勧めのバックアップサービスとして
QNAP社製高耐久NASを採用した「GUARDIAN+R」
オンラインストレージ「Winget cloudTENMA」
クローンサービス
などがあります。
バックアップに不安がある 環境に適したバックアップ方法を知りたい 等々、いつでもご相談ください!
プロも信頼するおすすめの強いNAS
プロの信頼するおすすめの強いNASをご紹介します。いろいろなタイプのNASがありますので、ランニングコストも含めたコスパの高いNASを見つけてください。
フリーダイヤル:0120-703-845
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