監視カメラをオフィスや店舗に設置しようと考えていたのに、いざ業者の見積もり金額を見ると尻込みしてしまう経営者は多いです。
監視エリアが広くなるとカメラの設置台数も多くなり、その分システム全体の設置費用や運用コストは高くついてしまいます。
しかし、QNAPのNASを採用すれば、リーズナブルな監視カメラシステムを実現することが可能です。今回はその構築方法について解説します。
監視カメラシステムの導入を考える
毎日24時間稼働する監視カメラシステムを導入する場合、専門業者に依頼してシステムを作るのなら、高額な出費になるのは間違いありません。
しかし、導入コストを抑えるために、市販のカメラなどを利用して監視カメラを作成するのは可能です。
カメラのほかに録画データの保存ストレージや、システム用のソフトウェアとそれを動かす端末が必要になります。
IPカメラの映像を有線またはリモート接続でストレージに保存し、PCなどに入れた専用ソフトウェアで管理する形式が一般的です。
カメラは解像度によって適切なものを選ぶことになりますが、ストレージは大容量のものを用意しないと、低画質での録画しかできなくなるので注意しなければなりません。
また、監視カメラシステムのためのソフトウェアも、使用感は実際に運用してみないとわからない部分があります。
機材を購入して自作するとしても長期間の安定動作ができる保証はどこにもないので、結局は業者に頼んだほうが早いと考えてしまうものです。
録画データの保存に適したNAS
監視カメラシステムのデータ容量とコストの兼ね合いを考慮すると、録画保存にはNASがおすすめです。
動画は多少画質が落ちるものでもデータ容量は大きく、複数台のカメラで24時間監視すると相当なものになります。
設定画素数にもよりますが、カメラ4台を15fpsで設定すると、4TBで2週間程度の録画ができます。
もし、数カ月から年単位での長期運用を考えているなら、画質やフレームレートを落とすかストレージ容量を増やすしかありませんが、NASなら容量を増やしたいときにHDDを増設するだけなので対応が楽です。
ファイルサーバを監視カメラ専用に構築するのも悪くはありませんが、システムがどうしても高価になってしまいます。
それよりは安価なWebカメラを使ってネットワーク機能のあるストレージに直接保存したほうが安上がりです。
例えば、録画データを保存するNASに中古のデスクトップPCなどを接続して管理する方法なら、設置コストはカメラも含めて数万円台で済みます。
ただし、オフィス内や店舗内の監視カメラとして使用する場合は、もう少し信頼性が高いシステムにしたいところです。
QNAPのNASなら高機能の監視ユーティリティが付属
NASには監視カメラシステムでの使用を想定したモデルもあります。
それがQNAP社製のNASです。このNASにはプロフェッショナルビデオ管理システムである「Surveillance Station（サーベイランスステーション）」が付属し、一元的に録画情報を管理できます。
市販ツールなどを別途用意する必要はなく、システムに最適化されたソフトウェアを導入後すぐに活用できるのは大きなメリットです。
ローカルディスプレイ機能を使えば、HDMI接続でフルHD（1920×1080）のビデオ監視録画をリアルタイムに再生できます。
早送りや巻き戻しもその場でできるので、インシデント発生時に素早い対応が可能です。
ライブビューで複数のIPカメラの映像を同時にモニタリングしたり、「Qdewarp」の技術を使って元の動画から魚眼補正した映像を見たりすることができます。
高メガピクセルカメラでの高解像度かつ広域録画ができる場合には、トリミングして最大4つの仮想カメラを作れます。
物理カメラの映像と仮想カメラの映像を並べたり、集中的に監視したい箇所をクローズアップしたりなど、監視環境のカスタマイズ性が非常に高いです。
「Surveillance Station」ではスマート録画やデュアル録画といった機能も用意されていて、IPカメラの録画設定を自由にカスタマイズできます。
スマート録画は監視を強化すべき事象が発生した際に、自動的に高解像度録画へ切り替える機能です。
通常時は低解像度で録画することができるため、ストレージの容量を節約できます。 デュアル録画は高解像度と低解像度の録画を同時におこない、 通信速度やストレージ、端末のキャパシティに適した録画の再生が可能です。
インターフェイスは直観的な操作がしやすいようにデザインされていて、IT機器に不慣れな人でも簡単に扱えます。
あとから1つのカメラの録画をチェックするときは、平均時間分割再生の機能が便利です。
選択したカメラの録画を時間ベースで4分割あるいは9分割にし、時間帯が異なる映像を同時に確認できます。
例えば、90分の録画データを9分割のディスプレイモードにすると、1つの画面上に10分ずつの動画が一斉に再生されるので、不審者や犯罪行為を発見するまでの時間を大幅に短縮できるでしょう。
監視カメラシステムの構築にはQNAPのNASが最適
監視カメラを低コストで、かつ、なるべく多機能なものを設置したいという贅沢な悩みを解決できるのはQNAP社製のNASです。
予算と相談して、希望の画質や録画期間に合わせてカメラやHDDを自由に選び、「Surveillance Station」で設定して運用しましょう。
安上がりなのに業者顔負けの高機能な監視カメラシステムが手に入るはずです。
株式会社リプラスではQNAPのNASを元に構成した「GUARDIAN＋R」を提供しています。
監視カメラや社内をモニタリングするには、技術も必要になります。弊社では、無料出張設定設置サポートも行っておりますので、お困りごとがありましたら、是非ご相談ください。
フリーダイヤル：0120-703-845
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