日々、増えつづけるデータを保管するための機器を多くの企業で導入されています。
特殊なものを除けばその多くは、サーバやNASといったネットワークに接続するものが主流です。
こういった機器は、USB接続の外付けハードディスクと比較して高性能、高耐久ですが高額でもあります。
長く使いたいと考える人も少なくないでしょう。
精密機器ゆえに正しく管理を行えば、その性能はしっかりと長く発揮されます。
肝心な時に困ったことにならないように日々の管理とメンテナンスをしっかり行いましょう。
Contents
機器の特徴と管理方法
一口に「機器」と総括しても、その種類は様々です。
それぞれの特徴を抑えつつ、管理方法を学んでいきましょう。
①サーバの特徴と管理方法
サーバとその種類、用途
サーバ(server)とは、他のコンピュータから要求や指示を受け、情報や処理結果を返す役割を持つもので様々な用途があります。
主なサーバ種類 | サーバの用途 |
ファイルサーバ | 複数の端末でファイルを共有して保存することを主な目的としています。 バックアップをする保存先もこのファイルサーバにすることがあります。 |
WEBサーバ | ホームページのデータを格納・表示するためサーバです。 インターネットは、世界中にあるWEBサーバの情報にアクセスをして表示させているのです。 |
メールサーバ | メールの送受信に必要なサーバーです。受信サーバー(POPサーバ)と送信サーバー(SMTPサーバ)に分かれています。 利用しているメールソフトがそれぞれのサーバにリクエストを送り、メールの送受信ができます。 |
データベースサーバ | データベースとは、「日々の結果であるデータが蓄積されたもの」でありそのデータベースを保存しているものになります。 「SQL」というデータベースを操作する言語とアプリケーションプログラムを組み合わせることで販売、会計、給与などを管理ソフトが構築できます。 |
サーバの管理と監視ツール
ほとんどのサーバは、大量のユーザアクセス、および大量のトラフィック(一定時間内にネットワーク上で転送されるデータ量)への対応が必要になります。
そのため故障しにくいといった信頼性と合わせて高いセキュリティ性も求められます。そのために24時間365日のシステム運用体制が強く求められます。
常時接続、常時稼働という条件下で使用する機器のためトラブル発生を未然に防ぐ手段が必要です。
その有効な方法として、監視ツールの使用が挙げられます。
監視ツールには、以下の機能が存在します。
サーバに定期的に信号を送り、サーバが正常に動作しているかチェックをしてくれます。
もし信号をおくってもサーバから返答が来なかった場合、異常が発生したと認識できます。
障害が発生した際、メールや音声などで知らせてくれます。
CPU利用率、ハードディスク使用率、メモリ使用率等で異常値が発生した時にアラートをあげてくれます。
またハードディスクやメモリ等に不良が発生していないか、健康診断的な役割もあります。
このような監視ツールですが、オープンソースで使用ができるものがあります。
以下にご紹介致します。
監視ソフトのインストール可能OS:Linux系OS、Unix系OS
監視対象:Windows系OS、Mac系OS、Linux系OS、Unix系OS、NAS系サーバ
監視ソフトのインストール可能OS:Linux系OS、Unix系OS
監視対象:Windows系OS、Mac系OS、Linux系OS、Unix系OS、NAS系サーバ
監視ソフトのインストール可能OS:Windows系OS、Linux系OS、Unix系OS
監視対象:Windows系OS、Mac系OS、Linux系OS、Unix系OS、NAS系サーバ
②NASの特徴と管理方法
NASとは
NASとは、「Network Attached Storage(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)」の頭文字をとったもので、主にネットワークに接続するハードディスクを指します
海外ですと、「QNAP」「Synology」 日本では、IODATA社の「LANDISK」やバッファロー社の「LinkStation」「TeraStation」といった名称で多く流通しています。
ファイルサーバとNASの違い
用途としては、複数の端末でファイルを共有して保存することを主な目的としています。このことに特化した機器とも言えるでしょう。
その意味ではファイルサーバと用途として違いはありませんが、ファイルサーバは単にファイルの保存だけなく、機能の追加やストレージの増設など利用者の好みに応じてカスタマイズが可能な拡張性や柔軟性を備えています。
最近では、見た目はNASですが、サーバOSを搭載しておりNASとサーバの両方の特徴を持ったような製品もありますので、明確な違いはあまりなくなってきています。
RAIDと管理方法
NASには、2台、4台、あるいはそれ以上の複数のハードディスクを搭載したモデルがあります。
これらは「RAID」という、複数台のハードディスクを組み合わせ、仮想的に1台のハードディスクとして運用する機能を持っています。
RAID1(ミラーリング)やRAID5といった、ディスクが1台故障してもそのまま運用できるものもありますが
使用されているハードディスクは製造時期が同じため、故障するときも同じタイミングであることが多いです。
管理方法としては以下のものがあります。
専用の管理画面から運用するハードディスクが問題なく読み取りできるか、不良セクタがないか
またファイルシステムに異常がないかをチェックする機能があります。
RAIDは、エラーが出ても修復できる可能性が十分にあります。
しかし複数のハードディスクが故障した時は、専門業者でないとデータ復旧は難しい場合が多いです。
エラーや異常が発生した際には速やかに電源を切って専門業者にご相談ください。
ハードディスク1台構成の機器
ハードディスク1台での運用となると、故障した時にデータの取り出しができなくなるリスクが高まります。
廉価なものは市場にたくさん出回っていますが、内蔵されているハードディスクは耐久性が低いものが使われていることが多く壊れやすいです。
最後にお伝えするようなバックアップや買い替えが重要になります。
ハードディスク(HDD)を長持ちさせるには
サーバやNASは、共通しているのは、すべての機器にハードディスクが使用されているということです。
つまり、ハードディスクの寿命を長持ちさせることが、機器の寿命を長持ちさせることにつながります。
ハードディスクの寿命は何年?
一般的にハードディスクの寿命の目安は平均3年~4年程度(時間換算で約26,000~35,000時間)と言われています。
しかし実際には、HDDの種類や動作環境などにより大きく左右されます。駆動時間と故障率には相関関係はあまりなく、ハードディスクの起動回数と温度、湿度の方がより相関性があります。
そのために下記の点がハードディスクを長持ちさせるポイントになります
ポイント① 熱を避ける
精密機械であるハードディスクは、熱によって劣化が進行します。事実、データ復旧は、夏場は冬場と比較して1.5倍のお問い合わせがあります。冬と違い夏は室内の気温が30度前後になるケースがあります。このように外気温が高い場合、ハードディスク自体の温度も触れないくらい熱くなってしまうことがあります。湿度も非常に高く、ハードディスクにとっては過酷な環境になります。設置場所は、窓際や熱がこもってしまうような閉所は避けるべきです。
ポイント② 定期的に掃除をする
サーバにしてもNASにしても多くの機器には、内部の空気を循環させるためのファンがついています。
ポイント①とも関係しますが、機器自体に熱がこもる主な要因は長年の使用により内部のホコリが溜まってしまい空気の循環がされないことによります。
1年に1回程度で構いませんので、機器の電源を落としてエアーダスターなどで内部の清掃をすると良いでしょう。
あるサーバで内部の清掃をしたしたところ劇的に起動時間が改善させた事例もあります。設置場所もホコリが溜まりやすい床下よりは机の上などが望ましいです。
ポイント③ 省電力機能はオフにする
ハードディスクの障害事例としてよくあるのが、電源を切った、あるいは停電などで電源が切れた後に電源を入れたらアクセスできなくなったというのがあります。ハードディスクが通電され動き始める時が、ハードディスクに一番負荷がかかるため障害が発生することが多いのです。それは自転車をこぎ始める時に一番力が必要になることと似ています。
サーバであればOSの電源管理機能、NASであればハードディスクの省電力設定というものがあります。これは非アクセス時に節電を行うために、あらかじめ設定にすることで一定時間アクセスがなければ内蔵しているハードディスクの回転を停止する機能です。そのために省電力機能がオンになっているとハードディスクのオン/オフが繰り返されて障害を発生をさせる原因になりかねませんので省電力機能はオフにすることが望ましいです。
【最重要】それでもいつかは壊れてしまうもの
日頃から心がけて使用しても、残念ながらいつか必ず寿命は訪れてしまいます。
そのため下記のことが最重要となります。
【バックアップの徹底】
残念ながら完璧な機器はありません。
バックアップを取るとることでデータを失う確率を下げることができます。
可能であれば二重化、三重化することをおすすめします。
【定期的な機器の買い替え】
中にあるハードディスクの寿命を考える4~5年程度での買い替えが望ましいです。
重要なのはハードディスクです。現実的にブランドによっても障害が発生する確率が高いものもありますが、筐体とハードディスクがセットになっているものは、どのブランドのハードディスクが使用されているか不明です。
可能であればハードディスクが後付けになっているモデルにして、ハードディスクをNAS専用と言われる高耐久のハードディスクを選択することが、少しでも長く機器を使用でき、障害が発生しづらいことにつながることが期待できます。
ハードディスクを選ぶならこれ!
これまで1万台以上のハードディスクを診断してきた経験から、NAS専用設計であるWesternDigital製のWDGold、WDRedがおすすめです。
弊社ではNASの導入をお考えのお客様へ、データバックアップシステム「GUARDIAN+R」をご提供しています。
WesternDigital製の高耐久ハードディスクとQNAP社製の高速・高性能な筐体を採用しており、快適で長期のご使用に最適な選択となります。万が一にデータ復旧が必要となった時も、保守サービスご契約中は、データ復旧完全無料で対応致します。大切なデータを安全に運用するため、自信をもっておすすめします。お気軽にお問い合わせください。
フリーダイヤル:0120-703-845
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