多くの法人企業がNASを共有ファイルサーバとして運用していますが、その中で定期的にメンテナンスをおこなっているケースは少ないです。
NASの故障はある日突然起こります。
そうなれば社内の大混乱は避けられず、業務に大きな支障が出てしまうでしょう。
今回の記事は、NASの故障の原因や実際のトラブル事例、データ復旧に成功した事例について解説します。
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Contents
NASが機能しなくなった?NASのトラブルを素早く見極めよう
NASの動作音がおかしい、異常に熱くなったりするなど、不具合の症状に気づければ早めの対処もできます。
異音がする場合はHDDの内部パーツの故障ですし、機器が熱くなっているなら排熱か、電源周りに問題があります。
しかし、急にアクセスエラーが出て面食らい、それからどのように対応すればよいのかと右往左往してしまうケースが多いものです。
NASにトラブルが発生したときには、まず機器が故障しているのかどうか、故障しているなら原因は何なのかをきちんと見極める必要があります。
例えば、IPアドレスを固定していなければ、何かの拍子にNASに割り当てられたアドレスが変わっただけでもアクセス不可になります。
それは機器が壊れたわけではないので、いくら故障の原因を探っても見つかりません。
NASにトラブルが発生しているときには、エラーランプが点灯したり管理画面にエラーメッセージが現れたりします。
それらのサインを普段から見落とさないようにして、不具合が起きたままで稼働させないようにすることが一番大切です。
故障したまま使用を続けると、最悪の場合にはデータ復旧ができないほどの致命的なトラブルに見舞われます。
そうならないためにも、故障の原因を把握するための知識を備えておくべきです。
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NASが故障したときの原因は!?
NASが故障したとき、主な原因は4つ考えられます。
第一に挙げられるのはNASの「初期不良」です。
導入して間もないのにトラブルが起こった場合、大抵は初期不良が原因です。早ければ導入して数日後から数カ月以内に不具合が出ます。
NASのコントローラ側かストレージとなるHDD側かは専門知識がないと判別しにくいので、設置業者かメーカーに問い合わせて診断してもらいましょう。
2つめの原因として考えられるのは「HDDの寿命」です。
長期に渡ってNASを運用してきたのなら、経年劣化でトラブルが発生してもおかしくはありません。
ファイルサーバ運用だと平均3~4年でHDDの寿命がきますので、それ以上長く使用しているNASに動作不良が起こり始めたときは早めの買い替えを検討してください。
そのまま使い続けて完全にHDDの機能が失われてしまうと、データの移動や復旧が難しくなります。
故障原因の3つめは「論理障害」です。
NAS上の情報が正常に開けない、あるいは保存されないといった、データ的な不具合全般を指します。
論理障害が起こってもNASそのものが壊れているわけではないので、機器の修理は不要です。しかし、破損したデータの復旧作業はおこなう必要があります。
市販のデータ復旧ソフトを利用して自力でおこなうこともできますし、より確実にしたければHDDのデータ復旧専門業者に依頼するのがよいでしょう。
最後に紹介する原因は「物理障害」です。
一番多いのは、HDDの経年劣化等により、突発的にデータを読み書きする部品(ヘッド)や基板に障害が発生する障害です。
また、言葉どおり機材の物理的な損傷もあります。
NASは精密機械ですから、落下などの強い衝撃を与えるとHDDが壊れることもありえます。
直射日光や火災で高温の状況におかれたり、飲み物をこぼして水に濡らしたりすると、中のパーツが変形したり本来の機能を失ったりします。
損傷の度合いによっては復旧作業ができなくなることもあり、そうなるとデータを元通りにするのはほぼ絶望的です。
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NASの障害事例と復旧事例
リビルド失敗からのデータ復旧
データ復旧専門業者による復旧事例の1つとして、リビルド失敗からのデータ回復を紹介します。
ある法人では長期運用をしていたNASのHDDが老朽化し、書き込みエラーが頻発しました。
そのため、システム管理者は故障ディスクを交換してNASの再構築をおこなったのですが、作業中に別のHDDにも故障が発生してリビルドが中断してしまいます。
このまま誤った操作をすると社内データの大部分が失われる恐れがあるので、管理者は迷うことなくデータ復旧専門業者に調査を依頼しました。
データ復旧専門業者が詳しく調べると、故障した2つのHDDの記録部分は無事でデータを取り出すことが可能でした。
データ復旧専門業者のおかげで復旧したデータを新しいHDDへ移行し、NASを再び蘇らせることができました。
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ファイルを操作できない状態からのデータ復旧
もう1つの事例は、NASにアクセスはできてもファイルを新規に作成したり、一部のファイルが読み込めなくなったりしたケースです。
再起動をしてみるとHDDをまったく認識しなくなり、データの復旧すらもできなくなりました。
中のHDDを取り出してパソコンにつなぎ、見てみようとしてもファイルシステムが違うので見ることはできません。
データ復旧専門業者に依頼して調べてもらうと、RAIDを組んでいるHDDのヘッド障害が原因のようです。
ファームウェアの更新にも失敗しているかもしれないと言われ、ちょうどいい機会なのでNASを新調することになりました。
前のNASからディスクイメージを取得して解析し、一部壊れてしまっていたデータも復旧させて新しいNASへ移行しました。
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NASのデータ復旧やNASの構築はリプラスにお任せ!
NASは機械ですから故障はつきものです。それを理解して常にトラブルに備えていれば、万一発生しても適切な対処で復旧できます。
より安全かつ確実にデータを取り戻したいならデータ復旧専門業者に任せるのが得策です。
さらに言えば、始めから保守性の高いNASを採用することで、トラブルへの備えを万全にすることが望ましいでしょう。
株式会社リプラスはNASのデータ復旧作業をおこなっているだけでなく、QNAPのNASを採用し豊富な機能を持つ「GUARDIAN+R」を提供しています。
NASのトラブルで困っているなら、データ復旧の技術者集団であるリプラスに一度相談してみてはどうでしょうか。
法人企業のITトータルコーディネートでも多数の実績があり、安心して任せられるはずです。