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NASが壊れた!?その時に
最近はNAS機器をお使いの方が多くなってきました。
「ネットワークにつながっているHDD(ハードディスクドライブ)」という特性から、「ネットワークHDD」と呼ばれています。
NAS製品の多くはHDDを複数台組み込み、RAIDと呼ばれるシステムを構築してます。
NASの最大のメリットは、LANを経由して複数の人・複数のデバイスでファイル共有できることです。
LANは有線・無線を問いません。
また、普通の外付けHDDなどと比べて容量や耐久性が高く、安心して使用できることから、
企業でも重宝されています。
そんな機器だからこそ、故障の際には慌ててしまい、なんとか中のデータを取り出そうと躍起になってしまうもの。
中のデータが重要だからこそ、
データを守るために、故障時にとってはいけない行動を紹介します。
焦って取り返しが付かなくなる前に、落ち着いて状況を見極め、冷静に行動しましょう。
NASによくある5つの故障 ~データを守るためにやってはいけない行動
赤ランプが点滅・点灯している
最も多く、かつわかりやすい障害です。
ランプの点滅回数や箇所でエラーの詳細が分かるようになっている機器がほとんどですね。
マニュアルに従って解消することもできますが、マニュアル解決できない場合も多くあります。
その場合、HDDに重度なシステム障害が発生している可能性があります。
特に、不良セクタと呼ばれる一部データ領域が読み込めない異常が発生していると、回復は難しいでしょう。
故障したHDDを入れ替えれば問題ないだろうと考えるかもしれません。
しかし、
絶対にHDDの入れ替えを行ってはいけません。
リビルト(再構築)され、すべてのHDDが初期化されてしまう恐れがあります。
まずは専門業者に相談しましょう。
ブザー音が鳴る
大きなブザー音が突然鳴り響き、エラーを報せる…
突然鳴り響くブザーは、かなり心臓に悪いですよね。
こちらも要因は様々考えられますが、HDDのシステム自体に異常が発生している可能性が高いです。
HDDやNASの外的要因ではないため、システムの回復をしないと中のデータは取り出せません。
すぐに電源を切りましょう。
通電を繰り返すことにより、知らずエラーも繰り返され、症状が悪化する恐れがあります。
エラーメッセージが表示される
NAS機には、ディスプレイが付いているものがあります。
そこには機器の状態が示されますが、「E14」や「RAID崩壊」などとメッセージが表示されることがあります。
メッセージの通り、RAID崩壊が起きている可能性があります。
先述した通り、RAIDは複数台のHDDをまとめるシステムです。
このRAIDが崩れてしまうと、HDDとして認識ができなくなってしまいます。
共有データにアクセスするためには、RAID情報の再構築(リビルド)が必要になるのですが…
絶対に自力でリビルド(再構築)を行ってはいけません。
再構築を自力で行うことは誤ったデータ復旧方法であり、非常に危険です。
特に論理障害ではなくHDD故障等の物理障害が原因であった場合、
リビルドが途中で失敗し中途半端にRAIDの設定情報が書き換えられて中のデータが消えてしまう恐れがあります。
NASのトラブル発生時は何もせずに必ず専門業者に相談しましょう。
中のHDDから異音がする
中のHDDから異音がする原因は、該当ディスクが物理的故障しているためです。
HDD内部のヘッドの異常またはメディアの損傷があるケースが多く見られます。
ヘッドはデータの読み書きを司る部品で、レコードで例えると「レコード針」のようなものです。
このヘッドに不具合のある場合は、通電するとメディアの損傷につながり、非常に危険です。
絶対に、通電をしてはいけません。
メディアが傷つくと、データが取り出せなくなる可能性があります。
絶対に通電せず、専門のデータ復旧業者に相談しましょう。
EMモードになる
EMモード(エマージェンシーモード)とは、
BUFFALLO社製のNAS(LinkStation・TeraStation)に起こる、特有の症状です。
主な原因は、NAS起動用のソフトウェア(ファームウェア)が壊れてしまっていることによります。
Windowsパソコンで例えると、「Windows (OS) が破損して、パソコンが起動しない状態」となります。
メーカーのサイトでは「ファームウェアアップデートにより復旧する場合があります」と記載があります。
しかし、
ファームウェアのアップデートは行わないでください。
多くの場合は復旧しません。
要因は2つあります。
1つ目はNAS本体のソフトウェアが故障してしまうと、ファームウェアの更新も正しく実施されず修復・復元に失敗し、
RAID情報の誤った更新なので既存のデータを破損させてしまう恐れがあります。
2つ目はHDDの故障によって、EMモードが発生しているケースがあります。
その場合、ファームウェアのアップデートによってHDDの書き込みが行われ、症状が悪化してしまいます。
当然データ復元にも至りません。
自分で復元を試みると、破損したファームウェアの影響によってデータ消失へ繋がり、
その後データ復旧会社へ頼んでも復旧率が著しく悪くなるケースがあります。
NASのトラブル発生時は何もせず、まずはデータ復旧業者に相談しましょう。
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よくある5つの故障と対策 まとめ
障害を悪化させないためには
いかがでしたか?心当たりのある症状はありましたか?
改めて、対策をまとめてみましょう。
2. ブザー音が鳴る…作業を止めて、電源を切る!
3. エラーメッセージが表示される…リビルド(再構築)は絶対にしない!
4. 中のHDDから異音がする…通電は厳禁!機器破損の恐れあり!
5. EMモードになる…ファームウェアのアップデート禁止!
どの機器にも共通して言えることは「作業は厳禁、電源を切って保管」すること。
中途半端な作業や通電は、状況を悪化させるだけにすぎません。
同じ症状でも原因が異なるため、完全な対策は全く違います。
まずは障害を悪化させないことを優先しましょう。
このようなトラブルに陥った場合、まずは専門業者に相談しましょう。
精密機器の名の通り、精密なシステムや部品で作られている製品です。
曖昧な知識で作業をしてしまうと、取り返しのつかない状況に陥ってしまいます。
症状が軽いうちに、専門の業者へ問い合わせましょう。
どこに相談すればいい?
修理をすると、共有フォルダに保存されているファイル等、大切なデータが消えてしまいます。
データ復旧サービスを専門とする業者へ相談しましょう。
信頼できる業者選びのポイントは5つです。
ポイント① 復旧対象機器、物理障害も対応可能か?
ポイント② セキュリティ管理が徹底されているか?
ポイント③ 出張サービスを行っているか?
ポイント④ 納期指定ができるか?
ポイント⑤ スタッフの対応は親切丁寧か?
<参考>データ復旧業者を選ぶには!押さえておきたい5つのポイント
特急データ復旧ウィンゲットは5つのポイントをクリアしております。
また、データ復元だけでなく、高耐久HDDを搭載したQNAP社製NASを用いて
今後のデータ共有環境の構築もサポートさせていただいております。
NASデータ復旧・HDDデータ復旧でお困りの際は、ぜひお問い合わせください!
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