法人様はもちろん、ここ最近では個人様でも家庭用のNASを使用し、データをバックアップされている方も増えています。
一般家庭にも浸透している一方で、故障した時の対処法がわからず、慌ててしまう事も多いと思います。
たくさんのお問い合わせをいただきますが、自身で復旧を試みた結果、より状況が悪化してしまった…という声も少なくありません。
今回はどんなトラブルが起こりやすいのか、またやってはいけないことをご紹介します。
RAIDとは
RAID(レイド)とは、複数台のハードディスクを “ひとつのハードディスクとして認識・使用” できるようにする技術です。
特徴として、
・大容量化・・・4TBのハードディスク4台でRAID5を構成した場合、12TBのハードディスクとして運用可能
などが挙げられます。
用途や運用としては、
・ストップできない、データ損失があってはならない基幹サーバやDBサーバとして使用
・・・など、主にサーバやNAS(ネットワークハードディスク)などで利用されている技術です。
しかし、RAID技術をもってしても、保存されているデータが100%安全という保障はありません。
複数台のハードディスクで構成されているがために、トラブル発生時はかえって「複雑化」し「悪化」するリスクもあります。
⇒【特急データ復旧ウィンゲット データ復旧のお問い合わせこちら】
どんなトラブルが?
【ケース1】リビルド失敗
リビルドとは、ハードディスクに故障などが発生した際、データを再構築する作業を指します。
サーバの管理者なら、一度はハードディスク交換時などに実施したことがあるのではないでしょうか?
通常終了すれば何の問題もない作業ですが、ソフトウェアトラブルや、別のハードディスクに潜在的な故障があったなど、要因は様々ですが、
意外にトラブル発生のご相談をいただくタイミングで多いのがこの「リビルド」作業時です。
この場合、すぐに操作をストップするのがデータ復旧を行う上での鉄則です。
ただでさえ複雑なRAID構成がバラバラの状態になっており、更に操作を進めることにより、悪化の一途を辿ります。
リビルド→失敗→再度リビルド→失敗・・・を繰り返すと、データ復旧率が著しく低下する可能性があります。
同じような理由で、「ハードディスクの抜き差し」「ハードディスクの順番の入れ替え」もご法度です。
⇒【特急データ復旧ウィンゲット データ復旧のお問い合わせこちら】
【ケース2】ハードディスク故障
「リビルド失敗」でも少し触れましたが、やはりトラブルの直接原因となるのはハードディスクの物理的故障です。
故障に強いRAIDですが、言い方を変えると「絶対に故障しない訳ではない」がRAIDの落とし穴です。
実際に、過去にご相談いただいたケースとして、
→実はRAID0(ストライピング)で運用されていた
→調査したところ、4台のハードディスクの内、1台のハードディスクが1年前に故障しており、もう1台のハードディスクが今回故障し、RAID5を維持できなくなった
などがあります。
こうなってしまっては、リビルドや修理ではデータは取り戻せません。
またRAIDの性質上、残ったハードディスクだけをデータ復旧ソフトにかけてみる・・・といった方法もできなくなります。
⇒【特急データ復旧ウィンゲット データ復旧のお問い合わせこちら】
MegaRAIDのデータ復旧
MegaRAIDとは、明確な定義はありませんが、主に以下の特徴があります。
・データ容量が10TBや100TBなど、大規模なデータが保存されている
・用途は大規模なファイルサーバーや基幹サーバー
様々なモデルがありますが、弊社に依頼実績のあった事例を一部例として紹介いたします。
・DELL社・・・「PowerEdge R520」「PowerEdge T410」「PowerVault NX3200」
・Synology社・・・「DS3612xs」「DS2415」
・東芝社・・・「T3350」
・富士通社・・・「ETERNUS E220F4C」
データ復旧時の特徴して、機材の整っていない小規模な復旧会社様では対応できなかったり、非常に時間を要したりするケースがございます。
トラブル発生時にお問い合わせいただく際には、まずは「データ復旧の対応は可能か?」「作業に要する時間は?」を確認いただくといいかもしれません。
弊社「特急データ復旧Win-Get!」では、上記にある通り、様々なメーカーの様々な機種からのデータ復旧事例がございます。
データ復旧でお困りの際はお気軽にご相談ください。
⇒【特急データ復旧ウィンゲット データ復旧のお問い合わせこちら】