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データの保存に活用されている「ハードディスク」
パソコンにデータを保存しておくためには、記憶媒体が必要です。
そのなかで最も一般的なのがハードディスクで、数多くのパソコンに搭載されています。
バックアップや容量不足解消ため、外付けハードディスクを利用されている方も多いでしょう。
最近は安価に手に入るようになり、ハードディスクは法人、個人問わず幅広く使われています。
ハードディスクの寿命
ハードディスクは消耗品であるため、いつかは寿命が訪れます。
しかもデータ復旧の経験上、突然障害が発生することがかなり多いです。
ハードディスクは、データを記録する円盤状の「プラッタ」と、読み書きを行う「ヘッド」の組み合わせで構成されています。
この「プラッタ」はデータが記録される際、毎分数千回転で動き続けるため、当然ながら劣化してしまうのです。
ハードディスクの寿命は、一般的に3~5年ほどと言われています。
WindowsXPの時代には数十GBの容量しかなかったハードディスクも、現在では数TBとなり10倍、100倍以上の記憶容量となりました。データを保存できる容量が増えたメリットがある一方で障害が発生するリスクも大容量化に伴い増加してきました。
それゆえに、定期的なバックアップ体制が必要です。なおバックアップ体制を構築して大丈夫ということではなく、申し上げた通り「ハードディスクはいずれ壊れるもの」ですので、物理的にハードディスクの交換を行いながら、データをコピーしていくのが一番、間違いがありません。転ばぬ先の杖、それがデータのバックアップです。
また、普段から適切に使用することで、ハードディスクの負荷を軽減させることができます。
この点については、別の記事でご紹介しております。
http://www.guardian-r.com/blog/bcp/20190704/3313/
~ハードディスクの寿命を長持ちさせる3つのポイント~
①設置場所の温度・湿度管理をする(ハードディスクは熱に弱い!)
②ちりやほこりを溜めないようにする
③いきなりパソコンの強制終了をしない
ただし、いくら上記のポイントをおさえても寿命は必ず訪れます。
ハードディスクの故障には「論理障害」と「物理障害」の2種類があります。
ひとえに「障害」といっても、その種類によって深刻度が異なります。
それぞれ原因も対処法も異なるため、データ復旧の難易度も変わります。
今回は、「論理障害」と「物理障害」、この2つのハードディスクの障害の違い、特徴についてご紹介します。
【論理障害】データに不具合が発生している
「論理障害」とは、ハードディスク自体には問題ないものの、内部に保存されているデータに不具合が発生している状態を指します。
論理障害は、主に「ファイルシステムの障害」と「人的な要因」があります。
ファイルシステムの障害
・「フォーマットされていません」と表示される
・OSが起動しない
└「Operating System not found」と表示されて、パソコンが起動しない
・ソフトウェア異常による障害
「ファイルシステム」とは…?
データを保存できるのはファイルシステムのおかげで、これがないとパソコンやUSBメモリなどが使い物にならなくなってしまいます。
ハードディスクを長時間使用しているとファイルシステムが破損することがあり、これによって正しくデータを読み込むことができなくなります。ハードディスク本体はおかしくなっていないので障害箇所さえ修復すれば無事にデータ復旧を行うことができます。
また論理障害だと思っていたら、実は物理障害だったという場合も多くあります。
例えばパソコンを起動させるとセーフモードになり、最終的には再起動してしまうことを繰り返すような場合、一見するとOS(オペレーティングシステム)の異常にも思えますが、内部のディスクが物理障害を起こしてこのような現象が起こっている場合もあります。このように、物理障害を論理障害だと思い込んで機器の電源の入れ直しを何度もしたり、自分たちで復旧を試みて症状を悪化させてしまうこともあるのでお気をつけください。
人的な要因
・データを削除してしまった
・データを上書きしてしまった
・フォーマットしてしまった
・リカバリしてしまった
データ復旧は、データの痕跡を集めて解析をしてデータとして復旧するものです。もし痕跡が上書きされていなければデータ復旧できることが多いですが、特にパソコンであれば削除してしまった後に何かしら操作する行為は、その痕跡をどんどん上書きすることになります。
このような人的な要因による場合は、すみやかに電源を切ってデータ復旧業者に問い合わせすることをおすすめします。
⇒【特急データ復旧ウィンゲット お問い合わせはこちら】
【物理障害】ハードディスク自体が故障している
「物理障害」とは、ハードディスクそのものの破損によって起こる障害です。
冒頭にご紹介したように、ハードディスクは「プラッタ」や「ヘッド」など様々な精密部品で構成されており、それらが破損することで不具合が発生します。
代表的な物理障害の症状
・ハードディスクから「カチカチ」「ジー」「コツンコツン」などの異音が聞こえる
・BIOS画面でも、ハードディスクを認識していない
・誤って落下させてしまった
・水没、火災などの災害による影響
物理障害が発生する主な原因は、長時間の使用による消耗が大きな原因のひとつとなります。ハードディスクが消耗品である以上、経年劣化が起こるのは仕方のないことだといえます。
また衝撃や熱暴走、高いところから落とす、水没させるといった事例もありますが、そこまで強い衝撃でなくても壊れる可能性はあります。
物理障害のデータ復旧は、専門の技術者が、内部の部品交換等を行う、より高度で専門性の高い技術が求められます。
ハードディスクの場合、制御基板やヘッドなどの壊れている箇所の部品を交換してクローンディスクを作成することが出来れば、データ復旧は出来る可能性があります。
ただしデータを記録しているプラッターが傷ついている(スクラッチ)状態ですと、データ復旧はかなり困難になります。
なお、ハードディスクの分解作業は、必ず専門家(データ復旧業者)に依頼しましょう。
プラッタの傷などを確認しようとしてむやみに分解すると、その後の復旧率が大きく低下してしまいします。
特急データ復旧ウィンゲットは、高度な技術力をもつエンジニアが、ちりやほこりの侵入を防ぐクリーンブースで、分解作業を行っています。
障害が発生したときは、どうすればいい?
論理障害と物理障害は原因が異なるため、障害が発生した際の対処も異なります。
論理障害と物理障害の見極めは難しく、症状が似通っている場合があるため、一概に「こういう症例であれば、論理(物理)障害だ」とはいえません。今回ご紹介した「論理障害」と「物理障害」の見分け方はあくまで目安であり、適当に対処せずにメーカーのサポートに問い合わせたり、インターネットで十分に確認した上で対応することが大切です。
むやみにハードディスクへの通電を繰り返すことで、状態が悪化してしまい深刻度(復旧の難易度)が上がってしまうことがあります。
私たち特急データ復旧ウィンゲットは、何万件ものお客様のハードディスクをお預かりするなかで、状態を悪化させてしまった結果、データを復旧することができず辛い思いをするお客様の姿を見てきました。そうならないために、何か異変を感じたらまず特急データ復旧ウィンゲットにご相談ください。
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全国(札幌・秋葉原・横浜・名古屋・大阪・福岡)に直営オフィスと受付センターをもち、物理故障も対応できる、高度な専門技術を持った専門家が常駐しております。緊急時は出張でかけつけますので、お困りの際は、いつでもご相談ください。